100km以上、超上流域シーバス(噂の栃木シーバスを信じた日)1の巻
スズキは海の魚。
栃木にはいるはずがない。
普通はそう思いますよね。
普通はね。
それが居ると釣ってみたいとの思いで
追いかけてしまった人の話です。
高校を卒業して、就職の際に茨城に越してきてからバス釣りを始めた。
ある日、新しい釣り場を探るべく、ネットで情報収集。その中で
「栃木の川でスズキが釣れた」 何て写真付きのブログの釣果を見る。
最初は驚いた。
しかし、その後調べてる内に、
「沼でもスズキを見かけた」
のコメントに
「沼でスズキはもうネタ臭いなぁ」
と疑って、どうせ最初のもコラ画像か何かだったんじゃないかなんて、ガセ情報を見せられたと疑ってしまった。
でもこの情報を見てから悶々とした日々を過ごしていた。
やっぱりスズキいるんじゃないかなぁって。
サケ、サクラマスが上がってくるんだから
数年後、スズキの釣り方を仲間に教えてもらい、シーバスゲームと川バス釣りをやっていた。
いつも通りに、仕事終わりに川バス釣りへ。
そこで普段の川で見なかったボイルを見つける。
スロープ状になるシャローの場所。
小魚が追いかけ回され、「バフッ」とした吸い込み音に小ぶりながらも、水面を炸裂させロックオンした魚以外も蹴散らす捕食。
一匹を機敏に執拗に追いかける、川のスモール独特のボイルとも違う。
見るからにシーバスらしいボイルの仕方。
昔の噂を思い出す。
「ありゃ、ひょっとすると。ひょっとするぞ!?」
車もどり急いで支度。
車には既にタックルは組んである。
20秒で配置完了。
ロッドはホーネット6フィートちょいのL、
リールはダイワのスピニング2500番
ラインはナイロンの4lb、
ルアーはプロップダーター
流れに乗せてる。
狙いの流れからシャローの緩くなる辺りを通したあたりで横からバフッ!っと。
食った!!
ラインが細いのでドラグは緩くしてあるが、中流域でも流れはしっかりあるため、ファイトも流れに乗られるとラインがガンガン出てヒヤヒヤさせられた。
だが最初だけ耐えてしまえば、後は反転流に乗せて寄せれば楽に上がってきてくれて、しっかりキャッチ。
。
あがったのは綺麗なセイゴ。
....あれ?ココでも、海のまで90km以上の茨城県ですよー?
「しゅ、しゅげぇぇぇええ✨(⁎⁍̴̆Ɛ⁍̴̆⁎)✨
おめー、本当に居たんけー!?
あんがとねー!あんがと!!!
元気な内にさ、帰らっせ!(*´-`)ノシ」
誰も居ない河原で一人芝居。
釣った時は恐らくこんなノリ
...興奮してたんだから仕方ないじゃない。
これが記念すべき超上流域シーバスの1号となった。
栃木とまではいかないが、今まで聞いてきたのはガセ情報でも、都市伝説でもなかったんじゃないかということを知った。
「やっぱり、やってみなきゃ分かんねーべ、これ」
そんな事を教えてくれた8月終わりの夏の奇跡の夕方だった。